平成7年度、源照学園(現葵学園)が運営する三つの幼稚園に通う総園児数は469人、平成8年度は449人、平成9年度は432人です。個別に平成9年度を振り返れば、葵幼稚園(定員260人)は91人、葵南幼稚園(定員345人)は101人、葵西幼稚園(定員200人)は240人でした。
葵幼稚園は、平成6年3月末に閉園とするとした平成3年3月の理事会方針を変更して再建をめざしましたが、もはや100人の園児数を割ったことで再起不能と判断せざるを得ませんでした。
葵南幼稚園は、帯広市の郊外に位置する地域に造られた大型新団地の中に、昭和44年、地域の強い要望の中で誕生した幼稚園です。最大園児数は昭和55年の337人です。それが、17年後は3分の1に減るのです。これも、団地の人口形態から見ても園児増は期待できなかったのです。
つまり、この二つの幼稚園に共通する特長は、園児数の増大が望めないこと、老朽化した園舎を新しくする展望が開けないことでした。そこで、理事会は園児数をしっかり確保できる葵西幼稚園はそのままにし、残り二つの幼稚園は新しい園舎をつくり統合することにしたのでした。それが、葵と葵南幼稚園が生き残るために理事会が下した決断でした。
それでは、十勝毎日新聞の見出しの紹介を続けます。
1.平成9年08月11日 名称「帯広の森幼稚園」 葵南と葵が統合 南町に新園舎建設
2.平成9年09月27日 道私立幼稚園教育研究会 リズム遊びなど披露 音更共栄台がとり組み公開
3.平成9年10月31日 一部の幼稚園に人気集中 “入園競争”加熱 一方で定員割れ状態
4.平成9年11月23日 双葉幼稚園 素朴な秋の味満喫 落ち葉集めて焼きイモ作り
5.平成9年12月05日 サケの赤ちゃんだ!! 音更共栄台幼稚園の500匹 6.平成9年12月07日 音調津中生徒が保育実習 「幼児教育」を肌で感じる
園児の活発さに“降参”
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