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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第32楽章 ―再び園舎増築―

 昭和55年、葵幼稚園は保育室を中心に165u、葵南幼稚園は保育室、職員室、便所を中心に229uの増築をしています。二つの幼稚園は2年前の昭和53年にも増築工事を完了しています。幼稚園への入園希望者が多く、正に受入れづくりにてんやわんやの状況が目に浮かぶようです。

 この年の園児数を見ても、葵幼稚園は241人、葵南幼稚園は337人です。前年比は総数で72人の増ですが、葵南だけを見れば50人増えています。これは、葵南幼稚園のある大空団地内の子どもたちが入園年齢に達し始めたことが大きな要因と考えます。大空団地の造成開始は昭和47年です。

 市内私立幼稚園全体では、前年(3,017人)比で147人増の3,164人です。この3,164人は、昭和39年(1,281人)から平成28年(2,088人)までを期間として最高の数字となっています。この年、市内には二つの保育園が開園しています。南町保育園とさくら保育園です。

 一方、川西地区においては岩内小・中学校が清川小・中学校に統廃校され、五つの学校の校舎改築が行われています。帯広市緑陽高等学校が開校したのもこの年でした。

 当時の十勝民報の紙面に目を移せば、葵南幼稚園の運動会の記事が飛び込んできます。6月29日、葵南幼稚園は第12回の運動会を大空小学校のグランドを借りて実施しています。プログラムは「はとポッポ体操」に始まり、「かけっこ」「ころばぬように」「玉ころがし」などさまざまですが、「超特急ひかり号リレー」など時代を反映した競技種目が見受かけられます。334人の幼児たちが集う運動会は圧巻であっただろうと容易に想像できるのです。

 もう一つ、市内幼稚園の話題を紹介しておきます。昭和55年9月4日、帯広東幼稚園では幼児の交通安全意識を高める目的で指導教室を開いています。これは、帯広青年会議所の交通問題委員会(猪俣清委員長)のメンバーが協力をしています。当時は、幼稚園や保育園に交通安全宣言をする「子ぐまクラブ」作りが盛んでした。幼児は予測のつかない行動をとりやすいことから、地域住民の協力は幼稚園や保育園にとっても必要なことだったのです。


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