平成23年10月、葵学園の大高徳照理事長が亡くなりました。大高理事長は、初代大高源照理事長の子息です。葵学園のスタート時から幼稚園の副園長として幼児教育に貢献してきましたが、1年ほどの入院治療の甲斐なく無念の日を迎えたのでした。
平成24年5月、葵学園は大高理事長の逝去、事務局内部の不祥事等を受けて理事会体制を見直します。理事長に上野敏郎理事が復帰し、行政書士、社会保険労務士、会社経営者、税理士など専門的な知識を持つ新しい理事を選任しています。この年の葵学園の総園児数は423人です。市内幼稚園の中での占有率は20.3%です。市内15の私立幼稚園に通う園児数は2,047人です。過去にさかのぼって占有率を見れば、平成10年は14.5%、平成14年が17.3%、平成18年に20.6%の大台にのってからはこの割合を維持してきたのが葵学園です。
その間、葵幼稚園の廃園と葵南幼稚園との統合、難攻する労使交渉、事務的な不祥事、常に課題なる負債処理等々を抱えてきた葵学園でしたが、一方では安定した経営基盤づくりの努力も怠ることはなかったのです。
この努力の中心にあった考え方は、地域に必要とされる幼稚園づくりでした。地域や保護者が葵学園をどう見てるか、何を求めているかに常に気を配ってきたのです。上野理事長がよく口にしたのは、「我流の保育は葵学園には必要ない」であり、「子どものあるべき姿は児童憲章に書いてある」でした。
さて、平成24年7月1日、葵学園は別に組織する実行委員会と共催で「第2回とかち童謡まつり」を開催しています。
第一部は、つつじが丘幼稚園の園児による童謡と劇作家で日本子守歌協会の代表である西舘好子さんの講演です。西舘さんが語る『子守歌の謎』は、会場を埋めるお母さんを引き付けるのに十分でした。
第二部は、「ピカピカの1年生」のコマーシャルソングの作曲家クニ河内さんをはじめ、十勝管内の童謡愛好家の皆さん、そして全国大会で優秀な実績をあげている北海道立帯広三条高校合唱部のみなさんの歌声が会場であるレインボーホールに響き渡りました。
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