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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第95楽章 ―プールの使用休止―

 葵学園にとって、平成20年で最も大きなニュースはつつじが丘幼稚園の温泉プールの使用を取りやめる決定でした。その理由は、温泉水が子どもたちの健康に悪い影響を与える心配がありました。温泉水のメタン濃度が異常に高く改善の見通しが立たなかったのです。また、温泉水を吸い上げる鉄管が腐食していて砂交じりになることも理由でした。

 つつじが丘幼稚園は、前身を葵西幼稚園といいます。平成2年2月に設立認可を受けて4月には80人の園児を向かい入れています。4年後には209人の園児数となり、平成9年には240人と急カーブを描いて園児の数が増えてきた幼稚園です。実は、この園児増の要因の一つに温泉プールがあったのです。

 葵西幼稚園設立時の理事長は阿部勝治氏です。阿部理事長は、新しく開園する葵西幼稚園に様々な夢を描いていました。当時、葵学園は源照学園といっていましたが、障がいを持つ子どもたちを積極的に受け入れする教育方針を大切にしていました。その一環として、障がいを持つ子どもたちの触れ合いやリハビリの場として温泉プールを活用したいと考えていたのです。

 また、葵西幼稚園の建設地の近くには障がいを持った子どもや大人が生活する福祉施設、養護学校や盲学校、ろう学校などがあります。これら施設に通い、暮らす子どもたちとの交流の場にも使いたいとしていたのです。

 この夢が、16年たって実現できないままでプールの使用を断念しなければならなかったのです。復旧に必要な財源の準備もできなかったのでした。


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