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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第45楽章 ―課題解決の山、高し―

 平成3年の源照学園(現葵学園)は、9月に開いた理事会で葵幼稚園を平成5年度、つまり平成6年3月31日をもって閉園することを理事会が決めたことから大騒ぎとなります。

  父母会は署名を集め閉園反対運動を起こします。理事会はこの動きに対応し、閉園を1年延期することで評議員会の合意を得て事態の収拾に入ります。しかし、閉園そのものに反対する父母会の了解を得ることはできませんでした。

 この当時、葵幼稚園の定員は260人、系列の葵南幼稚園は345人、葵西幼稚園は80人でした。合計685人の定員に対して平成3年度の実員は597人です。園児数から見れば88人の定員割れであり、健全経営に向けた打開策はあるように見えます。

  しかし、葵幼稚園のある東地区の子どもの数の減少傾向は止まることはなく、葵南幼稚園のある大空団地は昭40年から造成が始まった地域ですが25年が過ぎた平成3年頃は、昭和55年時のピークの337人の園児数から見れば平成3年度は215人です。

  この現状を踏まえて理事会としては、平成2年開園で200人規模の受け入れ能力を持つ葵西幼稚園に学園の命運を賭けるしかなかったのです。源照学園の置かれているこの実態を職員や保護者に理解してもらうことができず、閉園を1年延ばすことで乗り切ろうとした理事会の判断はどうであったか。これからの足跡で判断することになります。
 
 


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