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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第114楽章 ―幼少連携への取り組み―

 平成28年は、帯広の森幼稚園に元小学校の校長先生を新しい園長を迎えた年でした。

  さて、幼少連携の大切さが世に問われたのは相当昔の話です。しかし、入園が義務ではない幼稚園や保育園の子どもたちと、義務教育機関である小学校との連携はそう簡単ではありませんでした。

  「幼児と児童の交流はどうするか」「幼稚園教師・保育士と小学校の教員の交流をどうするか」「小学校教育への円滑な接続の工夫をどうするか」等々の課題を常に持ちながら、課題解決への具体的な取り組みは先送りして十年以上が過ぎたと思います。

  その間、このことだけが要因ではありませんが「小1プロブレム」という用語が教育界に定着することになります。「小1プロブレム」には名付け親がいます。その人は新保真紀子神戸親和女子大学教授です。新保教授の著書「小1プロブレムの予防とスタートカリキュラム」によれば、小学校1年生が新学期を過ぎても落ち着かず、学校での学習や人間関係がうまく機能しない状況を「小1プロブレム」と名付けて、平成9(1997)年から研究を始めています。それから、20年が過ぎようとしています。

  当たり前の話ですが、小学校には子どもがいて、先生がいてそして保護者います。その関係づくりのまずさが様々な教育課題を引き起こします。それをだ誰かの責任にすればいい話ではありません。。。。。。。。。。。

  「小1プロブレム」の原因は、「家庭」「地域」「幼稚園・保育所」「小学校」のそれぞれが課題を持っています。例えば、《躾(しつけ)》とか《生活のリズムづくり》は家庭の課題です。幼稚園や保育所の課題をあげれば、あいさつや片付けを自分から進んでやる《生活する力》とか、自分を心をコントロールすることを身に着けるといった自分と他人との《かかわる力》をどう指導するかといった課題が出てきます。どの分野もスパッと縦割りはできない課題です。

  何れにしても、幼稚園児が小学校をしっかり意識できるアプローチプログラムは、幼稚園の責任で準備しなければなりません。帯広の森幼稚園の試みは、学園全体に生かさなくてはなりません。


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