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      生きる力を身につけたたくましい子供を育てる

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学校法人帯広葵学園 理事長 上野敏郎  

第112楽章 ―認定こども園へ移行―

 平成27年は、国が定めた「子ども・子育て支援制度」に基づいて幼稚園が認定こども園に移行する話題が目立つ年でした。事実、葵学園の帯広の森幼稚園とつつじが丘幼稚園も平成28年度からの移行を決めています。市内には、あと二つの幼稚園が移行を決めていました。

 この制度は、平成26年度から始まります。葵学園は帯広市内の幼稚園で最初の移行を目指し、国、道にもその働きかけをしていました。しかし、新しい制度への対応の準備の仕方に行政との調整に時間がかかり、やむなく一年遅れとなったのでした。

 認定こども園は、保育所と幼稚園の両方の制度を合わせたものです。例えば、幼稚園児の親が急に働くことになったために在園する幼稚園の通常保育プラス預かり保育では間に合わなくなったとします。このような場合、それまではその幼稚園をやめて別の保育園に入り直していました。せっかく○○幼稚園に入ったのにその○○幼稚園で卒園式を迎えることができないのです。これでは、人生で最初に仲良くなった友だちとも別れなくてはなりません。

 それが、認定こども園の場合は転園する必要がありません。クラスもそのままです。つまり、親の働き方で子どもを預ける環境を変える必要がないということです。葵学園はこの道を選択したのでした。

 平成27年は、葵学園にはもう一つ大きな変化がありました。それは、定員19人以下の小規模保育所「012青い鳥保育園」を開設です。幼稚園は満三歳からの受け入れをしていますが、それ以下の子どもの入園はできません。認定こども園は0歳からの受け入れも可能ですが、葵学園の現状には空き教室がありません。そこで、それまで幼稚園に通う前の子どもたちの教室として使用していた「あおいキッズハウス」を改装して0歳から2歳までの子どもを預かる小さな保育所にしたのです。これも国の新しい制度に沿ったものですが、この制度の大きな役割は待機児童を減らすことでした。確かに、開園と同時に定員19人を満たしたのです。この事実一つを取り上げても、いかに保育を望む保護者の環境が変わってきたかを伺い知ることができます。

 このように、平成27年の葵学園はまさに新しい発想で幼児教育を展望することを決断する“リセット”の年だったのです。


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